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「外国人の住まい探し・とらぶる体験談: ~有限会社シンプル住研代表 鶴岡幹雄様~」

SUGEE Housingでは、外国人向け住宅に関して、住宅のオーナー様や企業の担当者様に役立つ情報を発信しています。これまでにも外国人のお部屋探しで直面する壁や、入居後のトラブルについてご紹介してきました。今回は、そのようなトラブルを実際に体験してこられた、神戸市の不動産会社「シンプル住研」の代表・鶴岡幹雄様に、インタビューをさせていただきました。鶴岡様の体験談を基に、外国人の部屋探しの実態を探っていきます。

シンプル住研代表取締役 鶴岡幹雄様
目次

    シンプル住研・鶴岡様のご紹介

    ——―本日は宜しくお願いいたします。まずはじめに、シンプル住研様の事業内容について、教えていただけますか?

    当社は、神戸市兵庫区を中心に事業を行っている不動産会社です。賃貸住宅だけでなく、戸建てやマンションの売買も行っています。

    神戸市兵庫区の住宅事情

    ——―神戸市兵庫区といえば、外国人の方が多く住んでおられますよね。私自身住んでいて、町で外国人の方を目にしたり、外国語での話し声を耳にしたりするのも珍しくありません。

    そうですね。当社でもお部屋探しに来る方の1割〜2割は外国人の方ですね。出身国は、中国、ベトナム、バングラディシュ、インドネシアといったアジアの国々が多いように思います。技能実習生として日本で働いている方もいますし、最近では近くの日本語学校に通う学生の方も増えています。

    2022年8月における、神戸市在住の外国人の推移(左)と国籍別の人数(右)
    (出典:「外国人住民数と国籍別の状況」(神戸市) (https://www.city.kobe.lg.jp/a47946/shise/toke/toukei/jinkou/kokusekibetsu.html) (令和4年 9月28日に利用)

    ——―なるほど、そういった方々は、主にどういう物件を探しておられるのですか。

    中国やベトナムの方は、高価格帯のマンションや戸建てを探している人が多いですね。神戸市内の大企業に勤めていて、収入が安定しているのでしょう。一方で最近増えてきたバングラディシュなどの出身の方々は、低価格の物件を探しておられる場合がほとんどです。学生の方が多いですし、近所の語学学校がまとめて契約するケースもあります。

    住宅トラブル① 「大家さんからのクレーム」

    ——―外国人の方に物件を提供される上でトラブルなどはありましたか?

    沢山ありました。文化や習慣の違いから起こるトラブルがほとんどですね。ゴミ出しのルールを守らない、夜中に大声で騒ぐ、裸で外を出歩く、といった日本のルールやマナーを知らないことから生じるものが多いです。

    特にごみの分別は最初は分からない人が多く、トラブルに繋がりやすいと思います。

    ——―日本人でも守れない人はいますよね。そういったトラブルのために、鶴岡さんが行っておられる対策はありますか?

    直接会って地道に声をかけるしかないですね(笑)。近所の物件であれば、ゴミ出しの仕方を含めた日本でのルールやマナーを、その都度会って直接注意しています。最初は大変ですが、ほとんどの方は1,2回言えば直してくれますよ。

    昔は夜中に警察沙汰のトラブルがあって、大家さんに怒られたこともありました(笑)。

    ——―なるほど……今でもそうしたトラブルはよくありますか?

    最近は、日本に慣れてきた方も多く、そうしたトラブルは減ってきたように思います。やはり、外国人の方は単純に慣れていないことがトラブルのきっかけではないでしょうか。

    (神戸市兵庫区の外国語でのゴミ捨てマナーの注意)

    トラブル事例②「保証人が見つからない!」

    ——―ここまで、外国人の方の入居後のトラブル中心にお話していただきましたが、入居前のトラブルなどは何かございますか?

    もちろんあります。1つはやはり言葉の壁ですね。そもそも日本語がある程度できないと、契約内容を理解していただくことができないため、お断りすることがあります。外国語ができるスタッフが居れば対応可能ですが、なかなかそうもいかないですね。

    ——―英語ならともかく、ベトナム語や中国語が使える人を常に雇うのは簡単ではないですよね。

    そうですね。言語の問題に加えて、保証人が見つからずに契約ができないケースもあります。保証人として紹介された方が日本語を話せないケースや、そもそも保証会社が外国人の方をお断りしていることもあります。いずれにせよ、なかなかスムーズには行かないのが正直なところです。

    ——―最後に、これからの外国人向け住宅のサポートは、どのような形が理想だとお考えですか?

    やはり直接会って話をするのが一番だと考えています。ITなどの最新技術よりも、直接会って互いに信頼を築いた上で、暮らしやすい環境を作るのが理想ではないでしょうか。

    おわりに

    このように、外国人のお部屋探しには沢山のトラブルがつきものです。鶴岡さんのように熱心にサポートして下さる方が常にいるとは限りません。

    SIGEE Housingでは、企業担当者様、不動産オーナーの方を中心に、以下のようなサービスを提供しております。

    空き家・空き部屋に悩むオーナーの皆様に、入居希望者をご紹介

    「なかなか入居者がみつからない…」そんな悩みを抱えるオーナーの皆様に、同じく物件探しに悩む外国人をご紹介し、スムーズなご契約をサポートしています。文化の認識の違いによるトラブルを防止するため、日本独特の居住マナーについてレクチャーを実施。入居するのは、在留資格と居住マナー修了証明書を保有する外国人です。ご希望に応じて、日本人スタッフが入居/退去時の立ち合いにも対応いたします。物件の価値を向上させる多彩なプランなど、詳しくは以下のリンクよりご覧ください。

    住まい探しから居住マナーまでお任せ

    SUGEE Housingは、オーナーの方々とのトラブルの原因となる、日本独特のマナーや文化について、外国人の方々に予め丁寧にご説明します。外国の文化にも精通したスタッフの対応により、オーナーの方々と外国人のご入居者様双方の、円滑な不動産契約をサポートいたします。

    出典

    [1]外国人住民数と国籍別の状況」(神戸市) (https://www.city.kobe.lg.jp/a47946/shise/toke/toukei/jinkou/kokusekibetsu.html)(2022.9.28)